ナンパは甘くないっしゅ

非モテ踊り地蔵からPUAになるお砂糖の物語でしゅ

3ヶ月BOSEでしゅ

「私、9月までは本当にシュガ君のこと好きだったんだよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

伊織とは行きつけのバーで知り合った。バーで一緒に飲み、連絡先を交換。

アポを取り付け、すんなり即った。

それはまだ蝉が鳴く、暑い夏の日だった。

 

 

伊織の行動範囲は、S中心。

訪れる場所も被っていた。

 

夜、終電を逃し、シュガパレに来ることも多く、泊まりの日も多かった。

週2、3日一緒に寝る。そんな週もあった。

 

 

 

SEXをすることもあったが、ご飯を食べて寝るだけなんてこともあった。

休みが同じ日には一日かけてデートをして、パレスでご飯を作り、抱き合った。

 

Twitterで「既セクと~」と書いたら、

「そこまでしたらもう「彼女」「セフレ」と呼ぶ方がしっくりするんじゃないですか?」

と言われたこともあったが、結婚という未来がある「彼女」ではないし、SEXだけをする「セフレ」でもないし、本来であれば「友達」。

この表現が一番正しい気がしていた。

 

 

 

伊織との関係がある。

それが保険になり、どんどんナンパしなくなっていった。

 

AFCというよりも、顔グダが酷くなっていった。

 

一度関係を持った相手は、フィルターがかかってしまい可愛く思ってしまう。

ここで、あの女の子をナンパする労力を使うなら、

伊織が来る日に、パレスで伊織と寝ればいいや。

 

伊織を抱いた日よりも前に決まっていた、9月初日のアポ2件で初の1日2即をこなして依頼、10月11月12月の今日までBOSE

 

約3ヶ月まともにナンパしていていなかった。

 

ただ、ナンパ師、特にTNKSメンバーである天道さんとは、今までと変わらず馬鹿みたいに飲んでいたし、一緒に箱に行って飲んで、楽しんでナンパをたまにしたり、ろくにしないで帰ってくる。

 

 

 

 

そしてナンパをしない事で、どんどんモチベーションは下がっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこにいるのか聞かれるので、適当に返すと、

「シュガ君はいつも居場所教えてくれないね。どうせクラブにナンパしに行くんでしょ?」

 

 

面倒くさいLINEが来るようになった。

 

 

「大丈夫ナンパしないから」

 

 

いちいち目くじら立てるのも面倒くさいので毎回こう返していた。

 

 

 

 

 

 

だんだん喧嘩することも多くなっていった。

 

 

 

 

そのたびに

 

 

 

「彼女でもないのに、干渉しないでくれ」

 

 

 

そう言い返したくなる気持ちを抑えつつ、どこか悶々としていく日々が増えていった。

 

そんな日がありながらも1ヶ月ぐらい経っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ついにその日が来た。溜まっていたものが爆発した。

 

会う前から嫌なことがあり、結構イライラしていた。

今思えばかなり自分が悪いのだけど。

友人と飲んだあとに、伊織とSで合流した。その日は泊まりアポだった。

 

「一杯」だけ飲もう。

 

 

行きつけのバーでも良かったが、以前から言われていた一緒にクラブに行きたいというお願いを叶えるために黒に行った。

 

 

クラブで会うことは、たまにあったが一緒に入るのは初めてだった。

Twitterでその日もクラスタが多くいることはわかっていた。

 

だから少しだけ伊織を置いて、クラスタに挨拶することにした。

これが失敗だった。

 

週末の黒。一瞬で伊織を見失った。

携帯を何故かロッカーに伊織は入れていたので、連絡は取れない。

ただ、勝手に出ていくことはないだろうと思い、暇を潰していた。

暇だったので、天道さんと一緒に近くの女の子と少しだけ話した。

 

それを伊織に見られた。

 

 

 

「最低!もう知らない!」

 

 

 

そう言うと伊織は荷物を出し、出口に走っていった。

 

 

 

「追いかけろよ!」そう天道さんからは言われたが、足はフロアに向かっていた。

 

 

 

「いいきっかけだ。これで終りだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日、いつの間にかテレビ塔の近くをさまよっていた。

 

黒で泥酔して、無意識のまま出たのだろう。

 

何処かに座って目を覚ますのではなく、歩いている途中で意識が戻った。

 

後日聞いた話では、クラスタと一緒に出て、コンビニの前で叫んでたそうだ。

 

危ないからと家に帰したらしいが、途中で一人さまよって、他のクラスタに鬼絡みしたらしい。

 

気付いた時、どこも怪我はしていない。何も無くしてはいなかった。

iPhoneも無くさず持っていた。

 

 

 

 

 

 

そこには伊織からの着信、未読のままのLINEが残っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだおぼろげな意識のまま、伊織に電話をした。

 

 

 

何を話したか覚えてはいない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に意識を取り戻したのは、家だった。

枕元には水があり、隣には伊織がいた。

その日は互いに休みだったので、昼まで寝て、

買い物に行き、家でご飯を作って二人で食べた。

 

 

 

ドラマだったらこのあといい方向に進んでいくのだろうが、関係は修復しなかった。

 

 

箱での事を何度も言われて嫌になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そんなに嫌ならもう会わないでおこう。そのほうが互いの為になる。俺は伊織と付き合う気はないし、もうこの先はない。」

 

 

 

 

 

「そうだね。」

伊織は言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「でもね…私……9月までは本当にシュガ君のこと好きだったんだよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

伊織と会わなくなってからもうすぐ1ヵ月。

年末にかけて仕事量増え、未だに次の即は生まれていない。

 

今年もあと2週間。

 

伊織が残した言葉がまだ今も深く刺さって抜けない。

人を傷つけないSEXがしたい。